北千住駅『アロマロイヤル』白石えりなさん
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今日は北千住駅西口からすぐのアロマレオル改めアロマロイヤルに行ってきました。初めての訪問ということもあって、お店の人にはなるべく人気の子をつけて欲しいとお願いして時間を決め、指名についてはフリーでという形を取ることにしました。

店舗はいきなりステーキなどのある北千住駅前のまさに中心部とも言うべきビルの最上階に位置するのですが、施術ルームはそこには2ルームしかなく、今日受けるルームはそこから少し離れたところにあるマンションでということになりました。店舗といってもかつての神田のダンビのように離れがある感じですから、少し忍んで出かけて行くというような風情があり、それはそれで悪くありません。マンションまでの道もさながら北千住の夜の雰囲気を存分に味わえるような下町情緒溢れる路地裏的繁華街で、普段港区、渋谷区、新宿区といった都会に浸りきった生活を送る身としてはかなり新鮮に感じます。しばらくして、そんな喧騒を少し抜けたところに今日の施術ルームはありました。マンション自体も普段都会のデザイナーズマンションに慣れていると随分と郊外感があり、本当にいわゆる普通の一般家庭なども暮らしていそうなマンションの一室ですから、そこで施術を受けるというのも普段ではなかなか体験できない意外性があります。


さて、こんな調子で訪れた施術ルームで待っていたのは白石えりなさん。

一言で言うならすごい懐かしい感じの雰囲気を持った女性でした。写真から想像されるようなあやかな美少女というよりは、もっとずっと質実剛健で包容力がある印象です。

「この感じ、何だろう、何だろう?」と思い起こしてみて、いまようやくぴったりくるイメージが見つかりました。実に僕の勝手な妄想であることを承知で言うなら、小学生のときの保健の先生といった感じでしょうか。教科の先生とは明らかに違う少しふんわりとした雰囲気とこちらが多少わがままを言っても非常に上手く対応してくれるあの感じです。ときに優しく大丈夫だよと受け入れてくれるかと思えば、ときに何ともしようがないほどにきれいにいなされる、あるいは気づかないうちに交わされてしまう感じとでも表現したら良いでしょうか。白石さんもその笑みを絶やさないほんわかとした表情と柔らかくほのぼのとした口調で常に節度を持って接してくれるので、僕のようなええかっこしいのおじさんからすると、良くも悪くもとても自らの欲望を野放図に解放して良いというような気分にはなれません。

ことあるごとに「部屋の温度は大丈夫ですか?」「マッサージの強さは大丈夫ですか?」「体勢は辛くないですか?」と何度も気遣って声かけしてくれるのも彼女のホスピタリティの高さを強く印象付ける場面だと言えるでしょう。ですが、そんな彼女にもわがままを言う悪い子はいるようで、そんな駄々っ子の欲望丸出しのセリフをも実に見事に「ダメだよ、それはダメだからね」と諫めてきた結果が、このどこまでも丁寧で心遣いに溢れたプロ意識満点の接客姿勢に繋がっているのだなと納得させられます。以前、酔っ払いの扱いが上手いバーテンの女性と話したときに「酔っ払いの相手をするのはベビーシッターをするのと一緒」という言葉を聴いたことがあるのですが、メンエスに来るタチの悪い客というのもある意味小学生の悪ガキだとか酔っ払いの相手をするのに近いんだろうなと彼女のその泰然自若として隙のないサービスを受けていて思い出したほどです。


マッサージについては、彼女自身するのもされるのも好きなようで、最初は昼職との掛け持ちでやっていたのがやってるうちに面白くなって、現在ではこれ一本で頑張っているとのことです。その言葉が裏付けるように彼女のマッサージ技術はメンエスとしてはなかなか良い線を行ってると思います。特に肩甲骨周りから首肩にかけてのポイントの掴み方と圧の入れ方は十分リラクゼーションサロンでも通用するレベルでしょう。強さについて尋ねられて、大抵の場合、これくらいという強さを求めてもその強さを再現できないセラピストが多い中、彼女はほぼこちらの要望通りの強さで指圧することができ、その安定した基礎力を垣間見ることができます。ただ、正しく同一の方向性、同一の圧力でマッサージをしたとしても、部位に応じて脂肪や筋肉のつき方並びにその状態は変わってくるので、今後はその違いをしっかりと意識した必要とされる強弱の違いを触りながら把握できるようになるとより良いマッサージとなるでしょう。

施術の組み立てはいわゆるうつ伏せ、うつ伏せでのカエル足にホールド、四つん這い、仰向けでのバックライドから赤ちゃん座り、そしてロデオという感じで、極めてメンエスらしい技が一通り繰り出されるのですが、そのどれもがそこに特別な意味やストーリーを付加されることなく、またタッチも割とペタペタとした感じでガッツリと触ってはくれるもののニュアンスに乏しい部分があるので、どこかに大きなクライマックスが生まれる印象はありません。まあ、終始会話が途切れることなく続いていったので、ムーディーな雰囲気になりづらかったという部分もありますが、この辺り、自分から良い意味でもっとこうして欲しいとか、こういうのが好きだとか素直に要望を伝えれば、それに応えてくれるだけの度量の大きさは感じるので、普段の僕のようにもう少しアクティブに色んなお願いをした方がより楽しい時間が過ごせたのかもれません。ですが、今日の僕は色んな意味で疲れていたのと、初めての店だしできる限りマグロに徹しようというテーマを持って来店したこともあって、エロ盛りのブロガーならきっと何を書いて良いかわからないような全体としてひたすらゆるゆるとした時間となってしまいました。


こうして書いてみると、ちょっとつまらない感じ、あるいは不満足な体験だったように思われるかもしれませんが、それは普段の体験があまりにドラマティックであり、また刺激的であるからに過ぎないのではないかと思っています。ですから、ちょっと拍子抜けするような感覚を抱きつつも本当はむしろこういう感じの方が本来のメンエスであったのではないかとハタと気づかされるような感覚が今日の施術にはありました。

言い換えるならメンエスの原体験とも言うべきものです。

その意味で今日の僕にとっての彼女との体験はメンエスに初めて通い始めた頃のあの右も左もわからずに少し緊張した感じやこれはいわゆる普通のリラクゼーションとは一体何がどう違うのだろうかとよく首を捻っていたあの懐かしい感覚に近いように思います。

良く言えば絶えず途切れることなく穏やかな時間が流れていき、静かにゆっくりと癒されていくことを感じますが、悪く言うと東京の中心部のメンエスのようなエロも含めたドキドキとした感覚や起伏に富む盛り上がりがなく、刺激を求めるユーザーにとっては飽きてしまう内容と言っても良いかも知れません。ですが、だからと言ってそれが悪いと言うのは如何にも最近の過剰化に気づかないうちに慣らされて、非常識を常識と勘違いし始めたキモいおっさんの戯言のようにも思えますから、これはこれで良いような気もします。

白石さんには安易にエロに走ることなく、今のまま掴みかけているマッサージのコツや面白さをより拡げられるような様々な施術体験を受け手としても送り手としても沢山経験して欲しいと思いますし、健全な望みを抱くユーザーの希望に応える形でより柔軟に様々なメンエスの面白さを知っていって欲しいと思います。彼女と色々話していくとご多分に漏れず下心丸出しのユーザーもいるようですから、無茶には決して気を許してくれないでしょうが、メンエスの範疇であれば白石さんは自分のスタイルをユーザーに押し付けるのではなく、「こうして欲しい、こういうのが好きだ」というような要望をむしろ積極的にどんどん言って欲しいと思っているようなので、これから彼女に出逢う健全なるメンエスユーザーの皆さんは、決まった型に拘らず、自分の好きな施術などを素直に伝えてみるのも良いのではないでしょうか。


別れ間際、まさにもうエレベーターに乗ろうという僕に玄関のドアから顔を出して、それまで終始遠慮がちだった彼女が「もし良かったらお時間あるときにでもまたいらして下さいね」と実に素な雰囲気で声をかけてくれたとき、今日のこの穏やかな時間が彼女にとってもそう悪くはなかったのだと少し嬉しくなりました。

もし再訪が叶ったら今度はもっと色んなわがままを聞いてもらおうかなと思います。